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著者:九段理江 / 出版社:文藝春秋 / 発売日:2022年1月17日 / 単行本:176ページ / ジャンル:日本文学
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書籍価格:1650円(税込)
特典価格:1100円(税込)
特典内容:インタビュー動画(聞き手:木村綾子)
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「『おやすみなさい。私は、王子さまのいないシンデレラ姫。あたし、東京の、どこにいるか、ごぞんじですか? もう、ふたたびお目にかかりません。』
と物語を閉じたあの少女に、ふたたびお目にかかりたかったんです。」
2022年1月17日。
九段理江さん初の小説集『Schoolgirl』が文藝春秋より刊行されます。
そして今回、コトゴトブックスが制作した著者初のインタビュー動画で、九段さんはこんな一言から本書を語り始めました。
政治的にも倫理的にも最新のアップデートを繰り返す14歳の娘と、30歳を過ぎても世間に慣れず、文学(内向的な世界)を愛し続ける専業主婦の母。
娘が投稿するYouTubeの動画を通してでしか、もはや彼女の考えに触れることのできなくなってしまった母の目に、ある日飛び込んできたのは、クローゼットの奥の奥にしまっていた愛読書、太宰治「女生徒」を熱心に語る娘の姿だったーー。
本作は、「女生徒」をはじめ、太宰治その他の作品や、太宰その人自身の素質をも現代にアップデートし、母と娘それぞれの人格に蘇らせた物語。
文章も企みに満ちていて、小説の中で小説を語るという演出や、読んでいるうちに小説に人格が絡め取られていく仕掛けを通して、本を読むというある種のとりかえしのつかなさを、書くことで表現していて見事です。
今回、コトゴトブックスが『Schoolgirl』に添えてお届けするインタビュー動画では、第166回芥川賞候補作にもなっている表題作をはじめ、併録の文學界新人賞受賞作品「悪い音楽」について、また、デビューまでの経緯や親しんできた文学作品、小説を書く上でどんなことを考えているか、どんな風に書いているかなど、あらゆる切り口から小説家・九段理江の人となりに迫っています。
太宰治研究を20年来のライフワークとしているコトゴトブックス店主が、「どうしても自分の手で届けたい!」と熱望して叶った今回の企画。
清新な感性と聡明さとユーモアを併せ持つ新人作家の登場に刮目するとともに、令和の時代に鮮やかに蘇った「女生徒」を堪能していただきたいです。
『Schoolgirl』とインタビュー動画を行き来することで、より深い読書体験をお楽しみいただけたらなによりです。
★インタビュー動画単品購入はこちらから
https://cotogotobooks.stores.jp/items/61e4e635110dda77fa04f6a6
【ご購入後の流れ】
・商品は入金確認日の翌日に発送いたします。(書籍はレターパックで、動画視聴URLはメールでお送りします)
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