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著者:西村賢太 / 出版社:文藝春秋 / 発売日:2023年2月3日 / 単行本:160ページ / ジャンル:日本文学
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書籍価格:1650円(税込)
特典価格:250円(税込)
(特典内容:信濃八太郎描き下ろし絵葉書)
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西村賢太さん『蝙蝠か燕か』が、文藝春秋より2月3日に刊行されました。
2022年2月5日に西村さんが急逝してから、早いもので一年が経ちます。
本作は、読者からの熱烈な要望によって実現した未刊行小説集。著者の本領たる藤澤清造“歿後弟子”としての覚悟を扱った3篇を収録します。
北町貫多30歳、地元に残された藤澤清造資料の調査に本腰を入れるため、東京の自室とは別に七尾に部屋を借りる「廻雪出航」。
貫多31歳、七尾の部屋に清造の書簡を飾るため額装を依頼したが、思ってもいない仕上がりになる「黄ばんだ手蹟」。
そして、死の前年、53歳の貫多の姿を描く表題作「蝙蝠か燕か」では、ここ数年の自身を振り返り、“歿後弟子”の責を全うすべく新たなスタートを誓います。
〈本当の始動は、今からである。〉
しかし、私たちはこの小説集を最後に、もう二度と、新たな作品を読むことはできません。
まだ生きていく者はありったけの想像力を駆使して、自分の人生に北町貫多を生かし続けるしかないのだと、改めて、人が死ぬということと、残されたものを読み続けるという意味を知るのです。
今回コトゴトブックスは、信濃八太郎さん描き下ろし絵葉書を添えて、『蝙蝠か燕か』をお届けしていきます。
西村さんから「はっちゃん」の愛称で親しまれていた信濃さんは、西村作品の装画を数多く手掛けられてきました。
遺作『雨滴は続く』の装画を描く際にも西光寺を訪ねたそうですが、すぐに墓前を離れる気持ちになれず、西村さんと最後の対話を楽しむように、その場でお墓のスケッチをしたといいます。
清造のために生きた北町貫多の物語の出口に、ふたつ並んだ墓石の絵葉書を添えさせていただきます。
『蝙蝠か燕か』とともにお楽しみください。
【ご購入後の流れ】
・書籍と絵葉書は3月上旬以降、レターパックライトでお送りいたします。発送完了メール受信後、到着まで中2日かかりますことご了承下さい。