
2023/11/19 14:30 まで販売
市川沙央さんと読む『ハンチバック』オンライン読書会
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開催日
2023/11/19
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開始時間
15:00
1,650円
※こちらは電子チケットです
※別途発券手数料2%がかかります
※別途発券手数料2%がかかります
販売終了しました
★事前アンケートは締め切りましたが当日まで参加者は継続して募集しています。
※このページはオンライン読書会チケットのみの販売ページです。
※購入後に送付されるSTORESからの自動配信メールからはイベントに参加できません。読書会参加URLと詳細はコトゴトブックスより別途メールにてお送りいたします。
※サイン本付きチケットのお求めはこちらから。
https://cotogotobooks.stores.jp/items/64f58da5700833002dc42e1b
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今回コトゴトブックスは、市川沙央さんと共に読む『ハンチバック』オンライン読書会を開催します。
──生きれば生きるほど私の身体はいびつに壊れていく。
先天性の疾患を抱える主人公・井沢釈華の背骨は、右肺を押しつぶす形で極度に湾曲している。
もう30年近くも歩道に靴底を引きずって歩くことをしていない彼女だが、両親が遺したグループホームの十畳ほどの部屋のなかから某有名私大の通信課程に通い、WEBライターとしてコタツ記事や18禁TL小説を書いては収入の全額を寄付し、金銭的には何不自由ない生活を送っている。
しかし一方で、不自由な身体を酷使してまで社会に出る必要がなかったために経験し得なかった他者との関わりは募っていき、SNSの裏アカウントに書きつづる欲望は肥大化していくのだった。
〈生まれ変わったら高級娼婦になりたい〉
〈妊娠と中絶がしてみたい〉
〈私の曲がった身体の中で胎児は上手く育たないだろう〉
〈出産にも耐えられないだろう〉
〈もちろん育児も無理である〉
〈でもたぶん妊娠と中絶までなら普通にできる。生殖機能に問題はないから〉
〈だから妊娠と中絶はしてみたい〉
〈普通の人間の女のように子どもを宿して中絶するのが私の夢です〉……
ところがある日、グループホームのヘルパー・田中に、Twitterのアカウントを知られていることが発覚し——。
ままならぬ身体を生きる現実を丁寧に克明に描写する筆致と、作品を貫く鋭いユーモアで、本作は第128回文學界新人賞を受賞し、その後、第169回芥川賞も受賞し現在も話題を集めています。
今回コトゴトブックスは、市川沙央さんと共に読む『ハンチバック』オンライン読書会を開催します。
本作のなかでも、本読みの前に大きな問いとして提示されているのが、〈読書文化のマチズモ〉を指摘した、紙の本を自由に読める健常者の特権性ではないでしょうか。
市川さん自身、執筆の大きな動機となったというこの問題をきっかけに、健常者と障害者の生きる社会の分断や、「当たり前」という感覚の誤認、他者には通じにくい、しかし純粋な欲望を抱いて生きることについてなど、共に語り合いませんか。
著者・市川沙央さんとともに『ハンチバック』 を読み、作品越しに世界をみつめるひとときを過ごすことで、ひとりでは味わえない読書体験を共にできたらなによりです。
【オンライン読書会について】
日時:11月19日(日)15:00~17:00
開催方法:zoomミーティング機能を使用します。
参加方法:ビデオ・マイクをONにしてご参加ください(任意)。
・参加詳細はメールでお送りいたします。
・イベント終了後にアーカイブ動画をご案内いたします。(アーカイブのみの購入は不可)
・イベント内容は後日レポート化する予定もあります。名前、発言内容の掲載可否に関しましては参加者に後日確認を取らせていただきますが、その点ご了承ください。