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著者:三浦しをん / 出版社:新潮社 / 発売日:2023年5月31日 / 単行本:232ページ / ジャンル:日本文学
──大事なのは文字の奥にあるもんを想像することだ。
三浦しをんさんによる書き下ろし長篇小説『墨のゆらめき』が、新潮社より好評発売中です。
都内の老舗ホテルに勤務する続力(つづき ちから)は、筆耕士として登録している遠田薫なる人物に仕事を依頼するため、京王線下高井戸駅に降り立つ。
しかしこの遠田という男、実際会ってみると一癖も二癖もありそうなうえに、書家、書道教室の先生、筆耕士に加え、依頼者に代わって手紙の文面を考え、依頼者の筆跡を模写する「代筆屋」も営んでいたのだった。
遠田から、依頼者に代わって手紙の文面を考えることを無茶ぶりされた続は、遠田と接していくうちに文字が放つきらめきに魅入られていくが、ある「依頼」をきっかけに、秘められた遠田の過去が明らかになり──。
〈書家が全身と全神経を駆使し、ついには自身の存在さえ消え去るほど集中したそのとき、世界が反転して、眼前の文字に書家の姿、書家の思いや魂も含めた森羅万象が映しだされる。〉『墨のゆらめき』より
本作は、ホテルマンと書道家のお仕事小説であり、文字が繋ぐ男同士の友情物語。
「その人」を身体に入れ、言葉で立ち上げる続と、文字として刻印する遠田が、ふたりでひとりの筆耕士として手紙を代筆していくシーンは本作の大きな読みどころのひとつであり、諧謔と悲哀の軽快なテンポに乗せて「書」という芸術に誘う筆致にも圧倒されます。
本作を読み、改めて自分の字について考えたり、人を思い、その思いを文字で伝えることについて考えるきっかけを得る読者も多いのではないでしょうか。
げんに店主も、書道家だった祖母に繰り返し言われてきた「文字というのはその人だから、だいじにね」という言葉を、本作を読んでいるあいだ何度も思い出していました。
今回コトゴトブックスは、『墨のゆらめき』サイン本を限定販売します。
しをんさんの直筆とともに、作品をお楽しみください。
【ご購入後の流れ】
・商品は12月以降に発送開始予定です。
・書籍はレターパックライトで配送します。発送完了メール受信後から、到着まで中一日みていただけますと幸いです。
・お届けまでお時間をいただきますが、あらかじめご了承ください。