永井玲衣さん×せきしろさん『世界の適切な保存』『そんな言葉があることを忘れていた』特別対談
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開催日
2024/09/30
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開始時間
19:00
1,650円
※こちらは電子チケットです
※別途発券手数料2%がかかります
※別途発券手数料2%がかかります
※このページは対談チケットの販売ページです。
※購入後に送付されるSTORESからの自動配信メールからはイベントを視聴できません。視聴用URLは別途メールにてお送りいたします。
※永井玲衣さん『世界の適切な保存』為書き入りサイン本セットはこちらから。
https://cotogotobooks.stores.jp/items/66b16d520e072901366496e5
※せきしろさん『そんな言葉があることを忘れていた』為書き入りサイン本セットはこちらから。
https://cotogotobooks.stores.jp/items/66b16ca7c7a872024194c91a
永井玲衣さんの哲学エッセイ集『世界の適切な保存』と、せきしろさんの自由律俳句集『そんな言葉があることを忘れていた』を並べて、おふたりの対談をおこないます。
永井玲衣さん『世界の適切な保存』は、時間が流れていくにしたがって世界から何かが消え、失われ、忘れられていくことを恐れる著者が、世界をよく見るために問い、問うて聴くことを繰り返した記録をまとめた哲学エッセイ集。
〈わたしは哲学の現場にいながらも、哲学者の言葉より詩人の言葉を愛した〉
と綴るように、詩や短歌を自由自在に引きながら、その言葉に導かれるように、あるいはかえって迷いを深めていくように(それも楽しそうに)思考していくさまを文章で追いかけていくと、読者である私たちもまた、なにか分かったような気になったり、次の瞬間またなにもわからなくなったりするのだから不思議です。
また、せきしろさんの自由律俳句集『そんな言葉があることを忘れていた』は、「経年」「孤影」「叙景」「過古」の4章320句に続き、又吉直樹さんによる解説と、著者あとがきを収録する著者初の単独句集。
句を通して、せきしろさんの見てきた世界や思考や記憶に接続し、そこから情景を広げていくと、これは私が見ていたものではなかったかと錯覚するような、あるいは、ないはずの記憶を懐かしく振り返るような感覚にもなるのだから面白いです。
そして、せきしろさんの句は永井さんの最新作『世界の適切な保存』にも引用されており、ふたりが世界をみつめて言葉での保存を試みる姿が、句によってつながる場面も垣間見えます。
〈生の断片、世界の欠片は、きかれることを待っている。消えかけているかもしれないが、確かにいる。じっとして、掘り出されることを待っている。〉
と語る永井さんと、
〈枯れ葉を数える子五枚で止める
誰にも会わない酷暑地蔵はある
みんないなくなって思い出仕舞う
死が約束を破る〉
などの句を通して、確かにあったはずの忘れてはならない瞬間を、美しい景色を、克明に捉えようと試みるせきしろさん。
自由律俳句集と哲学エッセイ集。
おふたりは世界をどう見つめ、言葉での保存を試みてきたのか。
初となる対談を通して、おふたりの作品世界により深く潜っていくような時間を過ごしていただけたらなによりです。
そしてふたたび本を手にしたとき、あらたな気づきを得ていただけたら、そんなに嬉しいことはありません。
【オンラインイベント】
日時:9月30日(月)19:00~20:30
開催方法:zoomミーティング機能を使用します。
参加方法:ビデオ・マイクをOFFにしてご参加ください。
・対談視聴用URLおよび視聴方法は別途メールにてお送りします。
・イベント終了後にアーカイブ動画をご案内いたします。