
石田夏穂さん×松田いりのさん『ミスター・チームリーダー』『ハイパーたいくつ』特別対談
-
開催日
指定なし
-
開始時間
指定なし
2,200円
※こちらは電子チケットです
※別途発券手数料2%がかかります
※別途発券手数料2%がかかります
※このページは動画の販売ページです。
※購入後に送付されるSTORESからの自動配信メールからは動画を視聴できません。視聴用URLは4月下旬頃以降に別途メールにてお送りいたします。
※石田夏穂さん『ミスター・チームリーダー』為書き入りサイン本セットはこちらから。
https://cotogotobooks.stores.jp/items/67aaf08f50f81d34bb8826ee
※松田いりのさん『ハイパーたいくつ』為書き入りサイン本セットはこちらから。
https://cotogotobooks.stores.jp/items/67aaf10c7b8f031d5082bfad
石田夏穂さん『ミスター・チームリーダー』と、松田いりのさん『ハイパーたいくつ』を並べておふたりの対談をおこないます。
入社9年、係長に抜擢された後藤はボディビルの選手でもあり、大会に向けて減量期に入っていた。しかし現在体重は82.2キロ、目標体重にはほど遠い。
社内では体脂肪率推定35%の課長をはじめ肥満体型揃いの同僚たちから、食事やトレーニングの邪魔ばかりされる。ところがあることをきっかけに、部内の人材の「無駄」に切り込み組織の代謝を上げてみると、自分の減量も進むことに気付いた後藤は、チームリーダーとしてチームの脂肪除去に驀進しはじめる。
「身体」と「組織」がシンクロしたとき、たたき出されるのはベストパフォーマンスか、それとも──。
『ミスター・チームリーダー』は、ボディビルダー兼中間管理職が理想を求めて奮闘する、シニカルでユーモラスなボディ・メイキング文学です。
隣りにいる人の体型によって自分の勝敗が決してしまう世界で、誰と並ぼうと勝てるように身体を懸命に鍛え、完成されてもまだ良くしようとするビルダーのひたむきな精神性と、面倒な仕事は人に押し付け、隙あらば怠けようとする贅肉(=使えない部下)を抱えながらも、漫然と機能してしまう会社という組織。
〈人の体型を気にしないのは、自分の体型を気にしないことと同じだ〉
〈こんなチームにいたら、自分もデブになりそうだ〉
主人公の主張や同僚に向ける雑言も、彼なりの正義がそれを支えていると思うと、見え方が変わってきます。
個人の正義、組織の正義とは、相容れるものなのでしょうか。
松田いりのさん『ハイパーたいくつ』は、2024年文藝賞受賞作。
社会や他人と相容れず、自意識や妄想を肥大化させて壊れていく〈私〉の姿を描いた作品です。
職場では1000倍の支払いミス。私生活では高額な衣服の買いすぎでクレカ借金。62万円課金したジャケット姿が無様なペンギンに似ているからという理由で、職場のチームリーダーからは「ペンペン」呼ばわり。〈私〉はそんな日常が、ひたすら退屈。
鬱屈続きの毎日がついに限界を迎えたとき、壊れた私の壊れた言葉が壊れた風景を呼び起こす。
自己評価と他者評価の乖離、人であることの鬱積とカタルシスが作中どんどんスパークしていって、ブラックユーモアの妙味も相乗し、「私たちはどうしてこうまでして人であらねばならぬのか」と迫りくる勢いが凄いです。
同じ91年生まれ、現在も会社勤務をしながら小説を書かれているおふたりですが、なんといっても両作品で鍵を握るはチームリーダーなる存在。
職場の異様さを際立てて描く点や、「見る/見られる」自分の乖離、そしてユーモアなど、作品にも通じるものがあると感じます。
今回の初対談を通して、おふたりの作品世界により深く潜っていくような時間を過ごしていただけたらなによりです。
そしてふたたび本を手にしたとき、あらたな気づきを得ていただけたら、そんなに嬉しいことはありません。
【質問&お手紙募集】
対談に向けて、お二人への質問や話してもらいたいテーマ、さらには、ファンレターを募集します。末尾に記載しているアドレスまでお寄せください。(4/11〆切)
【動画視聴方法】
・対談動画視聴URLは2025年4月下旬以降よりメールでお送りします。
・PC、スマホ、その他のタブレットからURLにアクセスしてください。
・動画はダウンロード不可です。視聴期限はありません。ご案内したURLから何度でもご視聴いただけます。
・再案内はできませんので、URLをお気に入り登録やブックマークに入れて保管してください。
・二次利用や第三者への譲渡はお控えください。
※ hello[アット]cotogotobooks.com からのメールを受信できるように設定してください。