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著者:藤野可織 / 出版社:講談社 / 発売日:2022年11月10日 / 単行本:240ページ / ジャンル:日本文学
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書籍価格:1760円(税込)
特典価格:1100円(税込)
(特典内容:赤染晶子×円城塔×谷崎由依×藤野可織による座談会と、円城塔×谷崎由依×藤野可織による書き下ろし後日譚を収録した電子冊子)
※EPUBとPDFの2種類でお送りします。Bookなどお好きなアプリでお楽しみください。冊子でのお届けはありません。
※4名の座談会は、「文學界」2008年7月号初出記事を再録しています。3名の後日譚は書き下ろしです。
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藤野可織さんの短編小説集『青木きららのちょっとした冒険』が講談社よりっ発売中です。
「きらら」は人気モデル兼女優の偽物であり、痴漢された女子高生であり、特別な日を撮影するカメラマンであり、推しの若き死を願う会社員。
それぞれ独立した世界で生きる8人の「青木きらら」を通して描かれるのは、無責任な暴力やすれ違う意識、のしかかる思い込みを孕んだ、残酷でかすかにあたたかい世界の物語です。
以前コトゴトブックスの企画で、鈴木涼美さんと対談をしていただいた際、藤野さんは「運命的な名前を思いついてしまった」とし、それが「青木きらら」であることを教えてくれました。
さらに鈴木さんからは、いわゆる「奇想」と呼ばれる作風や、日常に異界が介入してくる物語の書き手のイメージがあるけれど、「現実への接点がどの作品にも必ずある」との鋭い指摘がありました。
本作にも、それは通底しています。
そして思い出したのが、2008年7月号の『文學界』に掲載された座談会の記事。
「「リアリズム小説」への挑戦状」をテーマに開かれた座談会では、文學界新人賞を受賞されてまもない赤染晶子さん、藤野可織さん、谷崎由依さん、円城塔さんの4人が、自身の小説観や創作手法について語り合っていたのです。
さらにこれは、2017年に42歳という若さで早逝された赤染さんの生の声に触れられる、稀有な記事のひとつでもあります。
今回コトゴトブックスは、『青木きららのちょっとした冒険』に、この座談会記事を収録した特別冊子を添えてお届けしていきます。
さらに藤野さん、谷崎さん、円城さんには、2022年の「今」から、来し方行く末をみつめた後日譚を書き下ろしていただき、14年の時間をつなぎます。
「 日常で起こりうることと同じ質の驚きや恐怖や不安を書いているつもりでいます」
「いつも人間ではない立場からものを見られたらなあ、と思っています」ーー
非リアリズムの手法をなぜ採用するのか?という問いにも、「自分ではリアルなものを書いている」と一貫していた藤野さんですが、作家生活16年が経ったいま、何を思うのでしょうか。
『青木きららのちょっとした冒険』と特典冊子を行き来して、藤野さんの言葉をお楽しみいただけたらなによりです。
【ご購入後の流れ】
・書籍と特典冊子は別方法でお届けいたします。
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