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著者:又吉直樹 / 出版社:KADOKAWA / 発売日:2023年3月24日 / 単行本:360ページ / ジャンル:エッセイ
──窓の外の夜空に月は出ていて、書き掛けの散文だけは確かにあった。
又吉直樹さん10年ぶりのエッセイ集『月と散文』が、KADOAWAより好評発売中です。
コロナ禍の孤独と、孤独が生み出す豊かな妄想。
父と母と二人の姉、家族をめぐる記憶。
創作する人間として大事にしている感覚。
自らを律するように、ときに戒めるように見定めている「世俗」との距離。
ニューヨークへ行ってしまった相方のこと。
そして、昔のようには本を愛せなくなってしまったこと──。
本作は、2021年8月に又吉さん自らが立ち上げて執筆活動を行っている同名のオフィシャルコミュニティから誕生した一冊目の作品集。
壮年期を迎えた著者による66篇の散文が収められています。
強制的に歩みを止められてしまった時期に書かれたものが多いからか、大きな喪失体験をしたからか、壮年期という年齢がそうさせるのか。
未来を見晴かす文章よりも、歩んできた道すじをたどりながら、あるいは妄想のなかに遊びながら、自分という人間はどう形成されたのか、なにを美しいと、面白いと思い、なにを嫌悪するのかを言葉で確かめようとしているような文章が目立ちます。
〈呼吸をしているだけで恥ずかしいのだ。それなら、せめて好きなことをやって自由に恥を掻きたい。自由に恥を掻くことは、阿呆になることとよく似ている〉
「静」の時間のなかでも言葉は躍動し、想像力はどこまでも広がり、それを再び言葉で掴みにかかる。その先にどんな景色が待っていようともひるまない。思考を止めない。
この人は、書き続ける中でなんという強さを、自由を手にしたのかと、一文字一文字つきつけられるような読書体験を得ました。
今回コトゴトブックスは、『月と散文』サイン本を限定販売します。
又吉さんの直筆とともに、作品をお楽しみください。
【ご購入後の流れ】
・書籍は7月上旬以降、レターパックライトでお送りいたします。発送完了メール受信後、到着まで中1日程度かかりますことご了承下さい。