【コトゴトブックス特別製作「懐紙 墨のゆらめき」付き、為書き入りサイン本】三浦しをん『墨のゆらめき』をお求めの方はこちらから。 https://cotogotobooks.stores.jp/items/651536ccaf1f4a002e8327c8 *** 三浦しをんさんによる書き下ろし長篇小説『墨のゆらめき』発売を記念して、本書のカバーで使用した造形作家・shikafuco氏の作品「胞」の特別受注をおこないます。 〈千年以上もまえの人々の息吹や目にした風景や感じた気持ちが、書家が紙のうえに具現化した文字に宿り、それを見るものに伝わってくる。筆を使って宇宙のすべてを紙に封印し、それらを紙の上で生き生きと躍動させることができる。たぶん書とはそういうものなのだろう〉『墨のゆらめき』より 『墨のゆらめき』は、文字が繋ぐホテルマンと書家の男同士の友情物語。 諧謔と悲哀の軽快なテンポに乗せて、「書」という芸術に読むものを誘います。 本書のブックデザインを手がけた石井勇一さんは、物語の顔となるカバーに、shikafuco氏の作品「胞」を採用。 本のカバーでは巨大な隕石かオブジェのように、遠目には球体みたいに見えるシルエットとは裏腹に、幾重にも編み込まれた質感のヒダが内側から湧き出ているかのようで、まるで生きている惑星。 「その異なる質感が丸い個性となりそれぞれの主張を彩っていて、多種多様な人の個性にも見えてくるし、大きくは宇宙そのものだなと」 と、石井氏は綴ります。 更に本を開いて飾ることで、一つの球体としてオブジェの全貌を味わえるようデザインし、まるで飾れるインテリアのような書籍が誕生しました。 そしてそれは、shikafuco氏が作品に込めた思いにも共鳴するのでした。 「「胞」のもつ意味は、母の胎内であり胎児を包む膜。「胞」の内側は空になっており、立ちのぼる膜のような襞からは、生命のみなぎるエネルギーを感じていただけるでしょう」（shikafuco氏） 今回の企画は、shikafuco氏が今年5月26日〜6月18日に『墨のゆらめき』発売に合わせて『ZEN 〜 墨のゆらめき』展を開催した「ART Is. TOKYO GALLERY」の協力を得て実現に至りました。 『墨のゆらめき』の世界と、ご予約くださった方一人一人を繋ぐようにイメージし、shikafuco氏が大切に作ってくださる貴重な機会です。 作品の中にダイブするような気持ちで、『墨のゆらめき』と、shikafuco氏の世界観の両方をあじわっていただけたらなによりです。 《ART Is. TOKYO GALLERYより》https://www.art-is.net/ 本作品が装幀に採用された『墨のゆらめき』のカバーを見ると実際すごくスケールが大きく、また陶でできていることが信じられないくらいの柔らかささえ感じられるものですが、こちらは土をこねて中を空洞にしてひだをつけて一つずつ手のひらサイズで焼いております。なので触るとみなさんびっくりされますが、硬いのです。ですがやはり陶土の特性上、焼くときに縮みやゆがみが出るため、丸くしかも襞を潰さずに焼き上げることが非常に難しく、かなり難易度の高い作品です。 個人的には、技法はともより、『墨のゆらめき』同様、まるで小宇宙のように引き込まれる作品であり、そばに置くだけで優しくて柔らかな、まさに"胞"として、皆様を静かに温かく包み込んでくださることでしょう。 shikafuco氏がお客様のことを一人一人イメージしながら大切に作らせて頂く貴重な受注販売の機会になります。 作品の中にダイブするようなお気持ちで、『墨のゆらめき』と、shikafuco氏の世界観の両方を合わせてお楽しみください。 【サイズ】 約 7㎝の球体 ※ひとつひとつ手作りをしているため、かたちや大きさに個体差があります。 【素材】 土 【取り扱い注意事項】 陶器でできており、とても薄く繊細な作品です。衝撃を与えると欠けるため、気をつけていただく点が多いことをご理解ください。 【ご購入前にお読みください】 ・本作品は完全受注販売のため、ご予約から仕上がりまで約３ヶ月いただきます。 ・作品が出来上がりましたら発送のご連絡を差し上げます。 ・商品は「〈着払い〉指定」でお送りします。ご不在の場合は、ご自身で再配達の手配をしてください。 ・本作品はすべて一点ものです。個体差がありますことをご了承ください。