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サイン本
¥1,980
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著者:寿木けい / 出版社:新潮社 / 発売日:2025年7月28日 / 単行本:192ページ / ジャンル:エッセイ
──生活を淡々と続けていくことで、手に導かれて、心が立ち直っていくことを私は知っていた。
寿木けいさん最新エッセイ集『わたしの美しい戦場』が、新潮社より7月28日に刊行されます。
知らない土地に古民家を買って宿のオーナーシェフとなり、各地から訪れる人をもてなすようになった著者。栗の木でできた築百三十年の家を修繕して整え、〈遠矢山房〉の字を掛けた日から、その生活は始まった。
御軸を選んで床の間に飾り、野の花を添えてゲストを迎える。なにを作り、どのようにもてなすべきかは、里山の旬が教えてくれる。
春はふきのとうを摘み、竹の子を掘る。夏は草を刈って桃をかじる。秋は柿を干して鹿肉を焼き、冬は薪を割って柚子を蒸す。アリアをピアノで弾きながら、ひとりの時間と向き合う。
ひとつ屋根の下で子供たちと過ごしながら、母親の気配を感じさせながら収入を得る暮らしは今日も続いている。
〈美しい色。美しい香り。時間をかけ心を尽くして旬を集めることは、わたしの生活そのものだ。〉
自分の暮らしを差し出しながら、読む人の暮らしにゆっくり浸透していくような、たおやかな筆致。それでいて凛と立つような美しさも崩さない。
著者の文章のそんなところに私は惚れ込んでいるのですが、本作で綴る12ヶ月の暮らしでは、とりわけ「手」の動きに惹きつけられました。
新たなる生活・挑戦に、迷いながら動かしはじめた手つきが、人を迎えるためにも動きだす。その日々を言葉にして伝えるために、今度は筆へと向かう。そして、小さく柔らかいものの手を握り返しながら、自分が選び取った戦場のうつくしさを思う。
その連綿とした動きが生きることに直結していて、たくましく美しかった。
今回コトゴトブックスは、『わたしの美しい戦場』サイン本を限定販売します。
著者直筆サイン入りで、作品をお楽しみください。
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