鈴木涼美さん×金原ひとみさん『トラディション』『ハジケテマザレ』特別対談
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開催日
指定なし
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開始時間
指定なし
1,650円
※こちらは電子チケットです
※別途発券手数料2%がかかります
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※鈴木涼美さん『トラディション』(為書き入りサイン本)セットはこちらから。
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※金原ひとみさん『ハジケテマザレ』(為書き入りサイン本)セットはこちらから。
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鈴木涼美さんの最新小説『トラディション』と、金原ひとみさんの最新小説『ハジケテマザレ』を並べ、おふたりの対談をおこないます。
鈴木涼美さんが最新作『トラディション』の舞台に選んだのは、歓楽街の夜、ホストクラブ。
歓楽街の七階にあるその店の入り口には、さまざまな匂いが現れては立ち消える。
兄が経営するホストクラブで会計事務を担当する「私」は、この街に毎夜訪れる姫たちを、間仕切り越しに見つめている。
〈もうずいぶん前に、夜と心中するような女はいなくなったし、今では男と心中するような女も少なくなった。〉
街の外の変化に比べれば、この街の変化など微々たるものにすぎないけれど、少し退屈になったこの場所で、みんながごく個人的に病んでいく。
ホストにハマった幼なじみの祥子もまた、その一人なのだった──。
本作にも、売り掛けでホストに通い続ける姫たちの姿が描かれますが、また大きく変わっていくであろう歌舞伎町ホストクラブの行く末を思いつつ、「この時代の風俗を作品に書き残せてよかった」とも、涼美さんは語ります。
また、金原ひとみさんの最新小説『ハジケテマザレ』は、ウルトラノーマルな〈私〉とバイト仲間との愉快で切実な日々を描いた作品集。
コロナで派遣切りにあった真野は、池尻大橋にあるイタリアンレストラン「フェスティヴィタ」に辿りつく。
ベテランのマナルイコンビ、パリピのヤクモ、かわいいメイちゃん、カレーとDJに目覚めたフランス人のブリュノ、ちょっとうさんくさい岡本くん……。
閉店後の深夜飲み、バイト仲間のYouTuber彼氏襲撃、初めてのクラブでの爆踊り、激辛フェスでのプロポーズ大作戦。
陽キャな仲間と普通の私がハジケテマザレば、そこはかけがえのない居場所となる。
〈普通は尊いし、普通は貴重だし、普通はむしろ普通じゃありません〉
生きづらさを否定も肯定もせず、ポップでテンポある文体でコロナ禍を描いた本作に対して金原さんは、「みんなが安心できるシェルターみたいな小説が書きたかった」と、あるインタビューで語ってもいます。
流行や風俗を小説に意識的に描き続けている点や、言語感覚がドライブしている点など、さまざまな共通点がありながら、それぞれに唯一無二の個を確立しているおふたりが対峙されたとき、どんな会話が展開されるのか。
初対面となる今回の機会を通して、作品世界により深く潜っていくような時間を過ごしていただけたらなによりです。
そしてふたたび本を手にしたとき、あらたな気づきを得ていただけたら、そんなに嬉しいことはありません。
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