九段理江さん×柴田元幸さん『東京都同情塔』『冬の日誌/内面からの報告書』特別対談
-
開催日
指定なし
-
開始時間
指定なし
1,650円
※こちらは電子チケットです
※別途発券手数料2%がかかります
※別途発券手数料2%がかかります
※このページは対談動画の販売ページです。
※購入後に送付されるSTORESからの自動配信メールからは動画をできません。視聴URLと詳細はコトゴトブックスより、購入翌日に別途メールにてお送りいたします。
※九段理江さん『東京都同情塔』(為書き入りサイン本)セットはこちらから。
https://cotogotobooks.stores.jp/items/65a36604ea71f30c0e45a16e
※柴田元幸さん訳、ポール・オースター『冬の日誌/内面からの報告書』(為書き入りサイン本)セットはこちらから。
https://cotogotobooks.stores.jp/items/65a3666280c8d84919e90b2c
九段理江さんの最新小説『東京都同情塔』刊行と、柴田元幸さん訳のポール・オースター『冬の日誌/内面からの報告書』文庫化を記念して、おふたりの対談をおこないます。
『東京都同情塔』の舞台は、ザハの国立競技場が完成し、寛容論が浸透した”もう一つの日本”。
差別意識や概念を言葉から変えていこうという動きから、新しい刑務所「シンパシータワートーキョー」が建てられることになった東京で、建築家の牧名沙羅が、脳内に〈検閲者〉を住まわせながら社会と対峙していく姿が描かれます。
AIとの対話、ゆるふわな言葉、実のない正義を羅列した学者の論、本心をごまかすためのレトリック…。
語り手を変えながら展開していく物語の中で、言葉はぐるぐると渦巻きながら積み上げられていき、歪なかたちの建築物ができあがっていくかのよう。
言葉を巧みに操ろうと欲した末に、かえって言葉に支配されゆく現代人の姿を暴く本作は、第170回芥川賞にもノミネートされており、受賞が期待されます。
また、『冬の日誌/内面からの報告書』は、ポール・オースターが2012年から13年にかけて発表した2冊の回想録を、文庫化にともない一冊に編み直した作品。
『冬の日誌』が、肉体と感覚をめぐる回想録であるならば、対をなす『内面からの報告書』は、心の地層を掘り起こして記す精神の回想録。
しかしながらこれらを、「充実した人生を送ってきた初老の人間が生涯をしみじみ振り返る回顧=懐古的な書物とまとめてしまうのは正しくないだろう」と、訳者の柴田さんは考察し、「かりにオースター作品をまったく知らなくても、人が自分の過去を発掘する営みの中身濃き実例として、大いに刺激を受けられる一冊ではないか」と、本書あとがきで綴ります。
今回、この二作を並べ、お二人に対談をしていただくきっかけとなったのは、『東京都同情塔』を書き終えたのち、九段さんが語られた、ある思いでした。
「柴田元幸さんは、私が作家になる大きなきっかけをくださった方でもあり、初期の頃から柴田訳で読んできたオースターという作家もまた、私にとって重要な存在なんです」
さらに伺えば、「実は『東京都同情塔』は、オースターの『闇の中の男』を参考に書いた作品でもあるんですよ」とのこと。
柴田さんにそれを伝えると、さっそく『東京都同情塔』をお読みくださり、「こんなすごいものを書く人と、どんな話ができるのか」と作品を高く評価しつつ、今回の対談に大きな期待を寄せる言葉をくださいました。
対談では、『東京都同情塔』で問われる「言葉と意識の問題」やAI言語の可能性をはじめ、回顧録『冬の日誌/内面からの報告書』をとっかかりとして、ポール・オースターという作家とその作品をあらためて見つめながら、オースター作品と九段作品の接点を探る展開も期待できそうです。
初対面となるこの機会を通して、作品世界により深く潜っていくような時間を過ごしていただけたらなによりです。
そしてふたたび本を手にしたとき、あらたな気づきを得ていただけたら、そんなに嬉しいことはありません。
【動画視聴方法】
・PC、スマホ、その他のタブレットからURLにアクセスしてください。
・動画はダウンロード不可です。ご案内したURLから何度でもご視聴いただけます。
・再案内はできませんので、URLをお気に入り登録やブックマークに入れて保管してください。
・二次利用や第三者への譲渡はお控えください。
※hello[アット]cotogotobooks.com からのメールを受信できるように設定してください。